黒板

 

松田朋春

 
 

自分好みのものを他人にも書かせようとして
すばらしい詩が今日もできあがる
湿った朝も乾いた夜も
ああもう何度も感じた
だから密室のようにまっしろい曇天に
あとから書き込んだに違いない鮮やかなインコを見つけて
大急ぎで写真を撮るのだ
どうせ消すのに

 

 

 

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