BBQ

 

工藤冬里

 
 

メタフィジカルな線が抽象なのではない
ピンクの釦でブリキ缶は留められている
線の世俗は具象も郡上も問わない
美しい地を殺そうと米露は仲良くジュークボックスに入る
その時から白の奥に緑のストレスや不安が現れ始める
白の奥の緑が抽象だ
子供はハシビロコウなので
食器洗いはハシビロコウだ
花は三十五万種に増えた
愛してるかと確認されることのないようにしなさい
信頼を勝ち得るのは重い肉なので
顔の造りが違う 彫られた青蕨かスペード♠️のようだ
三十五万種に増えた花を楽しむ能力
一日一つ調べると九百五十八年かかるので
華やかなユリの服を着て
十万種の味で装う
全て反射すると白になるので
反射的に動くことが幸せにつながる 例えば
使えば性能が上がるあり得ない車の音のするガレージで
家主に住んで欲しいと思ってもらえるまで待つ
待つ間の喜びは可能か
可能だ 揺すって押し入れてくれる
ガスを止められた時バーベキューしてて分かったのは
欲しいものではなく必要なものが与えられるということだ
どの日も悪いが悩まない
信じてなくても欠落を反射する空の色
犬猫がいればオーロラも見える
待つ間の喜びによって喜びなさい

 

 

 

#poetry #rock musician

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