暴風に 揺るる蓑虫 明日を待つ

 

一条美由紀

 
 


海がある。海の行き着く先に違う国がある。
空がある。空を超えると未知の世界が広がっている。
でもここに居よう。
私はここに在る。
ここでできることは何かと考えよう。
そして最後は
透明な意識となって全てを忘れよう。

 


純粋無垢の醜さには我慢ならない
ガラスの椅子に座るその身体は美しい
剥がれていく肌の痛みは、他の誰かに委ねたままだ。

 


今度生まれる時は、
魂は二つ欲しいな。

 

 

 

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