破られる契約の中で話語は II

 

工藤冬里

 
 

目の前には元初のパロールが現れて魚を食べているのだった
時間は常に洞門化している
彼というシニフィアンは彼の死後の生の現前によって究極のシニフィエを想定せざるを得なくなる
彼は建国宣言に署名したわけではなく
聴覚イメージとしてのシニフィアンが共有されていたわけでもない
証明は国民の生の肉の心に書かれると約束されていた
国民が国民に約束するという民主主義の矛盾はそこから始まっている
アーレントやパティ・などがそこを分からなかったのは何故だろうか。
行ったことがない場所でも信頼できる地図やナビがあれば安心です
死んだ彼にナビしてもらうのは不安でした
徹底的な変化です
重ね着ではありません
ナビに呼びかける人の近くにいるナビのおねいさん
ライちゃんは最近帰って来るとおねいさんの匂いがする
法の暴力性を批判することは不可能である
死刑囚に対して権利を移譲されているのだ
永山だな
右手人差し指出して
名とは常に死者の名である
名は署名されたとき初めから死後の生を生きる
民主主義においては主権在民にはならない
デリダは婚姻の不可能性に関しても阿らず突き詰めるべきだった
迷っていたら時間が経っていきます
時間は戻らない
知恵を働かせて自分で決定したい
罪人と看做すかもしれない

 

 

 

#poetry #rock musician

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