月と沼

 

道 ケージ

 
 

沼に差し掛かると
そこへ入るのだった
抜き身は
紫の波紋濡れ
悔いを落とす

月影は伸び
這うように後退りしたのだった
茅で傷だらけになり
黄色い目でマンセー

岸辺ではなく
丸みから肌を知る
時と月(突起と突き)
殺後
笑う

 

 

 

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