内なる声 *

 

さとう三千魚

 
 

もう
三日が過ぎた

土曜日
飲んだのだったか

三日が過ぎたことになる

頭が
すっきりしない

胃の後ろの背中も
痛い

飲み過ぎということか

なぜ
そんなに

飲むのか

急いで
きみは

どこへ行ったのか
どこへ行くのか

朝からの雨はあがった

窓辺は
急に明るくなった

さっき
外で

ハクセキレイが
鳴いた

ハクセキレイは嘴から目に黒い線を引いていた

きみか
きみなのか

ひかりだと言った

きみは
西の山の頂は白い雲に隠れていた

 
 

* 高橋悠治のCD「サティ・ピアノ曲集 02 諧謔の時代」”犬のためのだらだらとした前奏曲” より

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です