ことばをつづけられないというのも

 

駿河昌樹

 
 

そこのコスモスの一群は
秋のあいだじゅう
みごとに
しかも
ずいぶんながいこと
咲きつづけていた

すっかり枯れ切って
それでも
ひとの背よりも高く
立ちつづけているのを見ると
枯れても
じつにみごとな・・・
と思う

みごとな・・・
の後に
なにかことばを
つづけたい気もするが
蛇足にしか
ならないだろう

ことばを
つづけられない
というのも
いいものだと思う

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です