「はなとゆめ」17 沈黙

 

 

マリア・ユーディナの
平均律ピアノ曲集 第1巻第22番を聴いて

朝となりました

わたしには
語るべきコトバがありません

ひかりの後に

西の山が
薄い青空に青く浮かんでいます

小鳥たちが
鳴いています

虫たちが鳴いています

蝉も鳴きはじめました

マリア・ユーディナのピアノを聴いて朝となりました
マリア・ユーディナのピアノを聴いて朝となりました

語るべきコトバがありません

マリア・ユーディナの
ピアノは

ただひかりを受けているように聴こえます
ただひかりを受けているように聴こえます

語るべきコトバがありません
語るべきコトバはありません

コトバは沈黙のカタチをしていました
コトバはひかりのカタチをしていました

 

 

 

※この作品は以前「句楽詩区」で発表した作品の改訂版です。

 

 

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