薔薇の名前

 

工藤冬里

 
 

アニソンを通してしか真理を語ることが出来ないのでアキシュの王を騙す
格上シャンベルタン対密造ビオのような敗戦が繰り越されている
名前を見てから花を見るのと、花を見てから名前を見るのとどう違うか比べながら歩いた
どうも言葉が先らしい
脳は誰だか分からぬまま一枚づつ着せられて何処に戻るか
薔薇は花ではない

ヴィブラートが滅びを跨いでいる
怯えたヴィブラートは無駄な信仰
石の上の奇矯な行動によって認められる
娼婦の行動も記念として垂れ下がった
個人の墓から思いの中に取り出して
さらに餅をください
生来の意欲の前段階をimmnotherapyで強めてください
中間色の版画家の石の色した物語りの中で
家族は
民族浄化の決定がなされてからエステに意味を付与するしきたりが始まった
王にもフィッシング・メールを送ったので
教授の講義のテーマが変わった
仮面の内側の大三島は
ビールだけではない
royce’は信じない
負けない
親しくならない
死ななくていいので地上の体の各部を殺せば
プレス機で押し潰される前に弁当箱を救う
トイレで平手打ち
あゝ無理なことではないんだ
石化した盾型の白や青ざめた孔版画のヴァージョン
無理だと分かるには時間がかかる
毎日が宴会
限界だが離れたくはない
新しい人形の筋膜注射
音声案内のAI嬢にG.I.joe
思い出グラスシャンベルタン
東西南北ではなく上下内外を見る
今は木はみどりではなく黄色
石手川のほとりで枯れなかった
嘘をつくことだけ不可能
形式を遡る
踵を砕くとはもう地上でサンダルを履くことはないから
見えるものは張りぼてなので
ものづくりに価値はなかった
時間は水とは違って溜めることができない
午後の秋
のいろどり
従順な行動を伴っている千人に一人
の花

 

 

 

#poetry #rock musician

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