無一物野郎の詩、乃至 無詩! 19     chieko 様へ

さとう三千魚

 
 

旅にでて
草のうえに

眠ることがなかった

ヒトは
いつか

草のうえに
眠るだろう

若いころ
旅の重さという映画をみた

女がひとり
四国を歩いて旅する

映画だった

女は
いつか

野の草のうえに
眠るだろう

藪椿の
紅い花を抱いて

眠るだろう

 

 

memo.

2022年10月2日(日)、静岡駅北口地下広場で行ったひとりイベント、
「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」第五回 で作った詩です。

あらかじめメールで、
お名前とタイトル、好きな花の名前を伺い、詩を体現しプリント、押印し、お送りしました。

タイトル ”草”
花の名前 ”藪椿”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

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