前へ ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 20     reiko 様へ

さとう三千魚

 
 

姉が好きといっていた

裏山にも
咲いていた

桔梗か

夏の終わりに
咲いていた

桔梗か
帰郷なのか

どちらにも青さがある
痣のよう

内側から
青く

桔梗なのか

青い空に
白い雲が

ひとつ
浮かんでいた

山道を歩いていく

前へ
前へ

歩いていく

傍らに
桔梗の花は咲いている

 

 

memo.

2022年10月17日(月)、自宅にて、
「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」として作った詩です。

お名前とタイトル、好きな花の名前を伺い、その場で詩を体現しプリント、押印し、お送りしました。

タイトル ”前へ”
花の名前 ”桔梗”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

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