象の風景 ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! 30     chihiro 様へ

さとう三千魚

 
 

象は

歩いた
だろう

堺から
長崎の

西坂の丘まで
歩いただろう

そこには
二十六聖人が

並んで
浮かんでいる

象は

酔って
照れ隠しに

笑っただろう
白い歯で笑った

帰ろう

野良猫のいる
西坂に帰ろう

百合の花の薫る

長崎の
西坂に帰ろう

 

 

***memo.
2022年12月7日(火)、自宅にて、
「 無一物野郎の詩、乃至 無詩!」として作った30個めの詩です。
お名前とタイトル、好きな花の名前を伺い、その場で詩を体現しプリント、押印し、お送りしました。

タイトル ”象の風景”
好きな花 ”カサブランカ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

象の風景 ***」への2件のフィードバック

  1. カサブランカ亡き母も大好きでした。帰りたくなりました。心があったかくなりました。ありがとうございました。

  2. みやうちふみこ さん

    お言葉、ありがとうございます。

    カサブランカは、
    驚くほどの濃密な香りを放ちますね。

    しかも、まっすぐ立って大きな花を開いてる。
    立派な花だと思います。

    ありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です