廿楽順治
ひねもす
骨になって
じぶんをわたってくるものしかみていない
それが
今日はずっと
空をみあげてやすんでいた
直線の世界で
いまごろになって
骨は不意にかんがえているらしい
わたしです
とうったえる南洋の怪鳥は
この世にいったいどれほど飛んでいるか
空をみおわって
やっと
近づいてくるけだもののような
でんしゃをみた
ぼくは死んで直線をみているだけ
いったいこの仕事は
骨になっても
するようなことなんだろうかと
ひねもす
骨になって
じぶんをわたってくるものしかみていない
それが
今日はずっと
空をみあげてやすんでいた
直線の世界で
いまごろになって
骨は不意にかんがえているらしい
わたしです
とうったえる南洋の怪鳥は
この世にいったいどれほど飛んでいるか
空をみおわって
やっと
近づいてくるけだもののような
でんしゃをみた
ぼくは死んで直線をみているだけ
いったいこの仕事は
骨になっても
するようなことなんだろうかと