電車の中で眠る 投稿日時: 2023年1月2日 投稿者: michio sato 工藤冬里 夜になると石灰化する頚骨が鳴り始める 羽に埋もれ寒さの下を潜ろうとする 指の付け根のように谷は山に食い込む 藤色とライトグリーンは永絶には似合わない筈だ 賢い人も愚かな人も、人の記憶にいつまでも残ることはない 月日がたつと誰もが忘れ去られる 住んでいた場所でも忘れ去られる 電車の中で眠る 森の中ではない 先回りの死者として電車の中で眠る 内回りも外回りもなく泥になっている 深爪のように #poetry #rock musician