工藤冬里
1月9日
猪の肉饅なんかだれまりは食べれんよ
1月10日
前にウェールズで焼き物のフェスがあるというので出かけたら日本の〇〇焼祭りといったものではなくて、普段一人で仕事しているstudio potter達が集まって楽しむためのイヴェントなのだった。速成築窯や超大物を挽く実演の他にも有志のバンド演奏などあり楽しかった。音楽家達にも応用できる考え方だと思った。
1月12日
ボウリングのピンのようにウタモノは倒れた
ケダモノだったので焼き払われた
最下層の住民だけが生き残った
生き残って夏の果実を集めていった
カラーフィルムを貼ったモノクロのジャケットのように
確かめられるんです
まだ水筒持って映ってんのか
使い古したマスクで窒息しながら
歌おうとしたが
窄んだ肩では菌に立ち向かえなかった
全ての船員を鎖輪と考え
倹しい発泡のものごし生を
リフォームする鯨の枠組みの内部で飲む平和食べる安心
大リーグボール養成ギブスなんて着けるから伸びなかったんだよ
胸襟を開いて
全てを終わらせます
大本営発表の声色が
白亜の岸壁
砂糖漬け
レゴのようなものが散らばっている
1月13日
モールの中の郵便局から今送りました
レター・パックに書き込む時、充電器とかを入れたレジ袋を忘れていて、すぐに取りに戻ったら取っておいてくれていました
タリーズでダブル・エスプレッソを頼んだら普通に小さいカップで出てきました
愛媛がエスプレッソを理解するのに20年かかったということか
1月14日
ナイトシフト、という曲を歌おう、という心意気が泣けるんだな
夜勤の皆さんお疲れ様
https://youtu.be/GsTKEQzLkmw
雪の山というのはスマホでは撮れないので遠近法を壊しながら雪の山をあなたにあげたァ!と絶叫しながら肉眼で見るものだ。ニクガン。肉の眼。これで分かっただろう。イカレポンティ。
宇宙を通して行く道は塞がれた。生物を通って行く隘路も障害が多い。今は地中も狙われている。最後は言葉のみだ。言葉を扱う者たちの血飛沫が上がっている。高慢さに対して身構えなさい。
スピノザはスピっていたのではない。健康が命より大事というネタに忠実だっただけだ。遁走する数学者のばら撒いたパズルを見て、嵌まることは夏椿の陰に優る、と。
1月15日
滅ぼされてしまうからという動機だと力にはならず、滅ぼされても良いという考えに横滑りしやすい。集まって野菜作ろうなどと言ってはみるものの愛の言葉は立たない。
#poetry #rock musician