さとう三千魚
一昨日か
もう
一昨日だ
こだまに乗って
海を見た
いつも
こだまから
海を見る
由比の
トンネルとトンネルの間と
熱海の駅を過ぎてと
小田原の早川を渡るとき
海は
見える
青くひろがるものがある
青くひろがるものを古代の人たちも見ただろう
東十条では
東洋のパフォーマーたちの行為を見た
言葉はなく
声があった
彼らには
言葉がない
あるのは
叫びだ
呻りだ
独房に捕らえられたものたちの声
故郷を追われたものたちの声
そこにいた
そこにヒトがいた
うれしかった
うれしかった
#poetry #no poetry,no life