さとう三千魚
今朝
ふたりへ
葉書を書いた
詩人だった
ポストに入れた
それから郵便局で
亡くなった詩人のエッセイ集の費用を振り込んだ
その本の帯に
ぼくらは人生というやつに慣れていなかった **
そう
刷られてた
ぼくらという時代があったのだ
ぼくらという時代があったのだ
たくましい幻想はもうAIに任せたらどうか
クルマで
ディランの激しい雨を聴いてた
帰って花に水をやろう
* 高橋悠治のCD「サティ・ピアノ曲集 02 諧謔の時代」”右や左でみたこと(メガネなしでも)” より
** 清水哲男のエッセイ集「蒐集週々集」帯のことば(部分)
#poetry #no poetry,no life