工藤冬里
抜け出ているという感覚は暗い薄青で
腰の痛みやら店員の顔探しやらSus4やら
突き上げる邪魔が槍のようで
家族とは子孫の集合なので
他人はいない
この世という孤児院で
トラウマを捻じ伏せるカクカクした言葉はない
サラ地に平和ビルを建てる職人が
ガレージで錆びた砂サンドを頬張りながら
建てられるものは壊せる、と言う
おれと似た人が損してる
制御しないなら無意味になる
母から受け継いだ同じ目を屡叩せて
たまに笑顔をつくろうとはするのだが
#poetry #rock musician