受難

 

たいい りょう

 
 

あとどれくらい 苦しめば
本当のわたしの言葉を
紡げるのだろう

わたしは どこまで 
不幸せになれるのだろう

わたしは どこまで 
苦難に耐えられるのだろう

鏡は 本当のわたしを壊すだけで
何も 応えてはくれない

美しい人生の音色を奏でるのに
俗世の穢れた目は いらないだろう

裏切りは 本当のわたしの言葉を
紡ぐのに 幸いなり

偽物は 美言を弄し
本物は 沈黙する

石を投げよ
わたしは 罪人なり

わたしは ことばの十字架に架けられ
受難に見舞われんことを
幻覚に見る

死は まだ わたしのもとに
黒い死者を送ってはいない

 

 

 

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