She(Ok、Sergioと彼女は言うけど…)

 

今井義行

 
 

2023
©Cloudberry corporation

 

僕は、SergioというHandle nameで呼ばれる日本人。Disco On The Night Floor 「国民の税金を使ってでも、これから、をとこの摩羅が、欲しい!」とGospel Hourという罌粟(ケシ)のrestaurantで…。俺たち、中高年、
決意を述べたら、僕の出稼ぎ仲間、Agnettaは、言った。「Sergio、生まれてきたからには、皆、好き勝手にやっても良いのよ。私たちは北部と南部の間に生まれた一人前のあいの子だよ。当たり前の権利だわ。Tokyo。ここからも乗り放題で生きてみようよ。」赤いBabyloneの河が溢れている。She(Ok、Sergioと彼女は言うけど…)
哀しんでいる間に目方が100キロ超えてしまった……。これは怠惰の証ですか…??
妊娠させて、と、せがんだから?
僕の大きなお腹の下には“渇き気味の仮性包茎”が揺れている筈で触れられたい…。一分でも良い。暗闇から、モノ好きな逞しい手は伸びてこないだろうか…。
She(Ok、Sergioと彼女は言うけど…)僕だって、She、さ……!
60歳に成ったとき、僕はこれまでにできたこと、できなかったことを整理した。できたこと、詩作かな。
できなかったこと、コンドーム無しでの、肛門性交!エイズで死にたくなかったから、常に怖気づいた……。でも、死んでも良かった。
She(Ok、Sergioと彼女は言うけど…)僕だって、She、さ……!
C, C, C, C, C, C, C, C, C, C, C, C,
僕は、生涯、抱き心地よく、在りたかった……
飯田橋辺りで生まれたという50歳、鬼のような巨漢にヤラれたくて僕は毎晩のように河をわたる…。
やっぱりをとこにヤラれるなら彼の背中にある大きな芙蓉の彫物が綺麗でね打ち上げ花火に灼かれるみたいにね、そうそう超をんな好きlesbianの盟友Agnettaは、僕の買い物に、いちいちついてくる笑
僕の人生は結ばれ辛いをとこざんまいに乗り上げているけれど、じつを言うと僕はね、盟友Agnettaとは、ちょっといい仲になったこともあるよ。Disco On The Night Floor AgnettaはAgnettaで…
性別、を同じくする者たちとまぐわいつづけているけれど、あるとき僕たちは肉体的にも真摯に向かい合ってみたことがある…。
僕とAgnettaは、時には濃密な口吻も交わしたけれど、それは一種の友愛の中にあるもので、
「恋の、不在を、見せつけられた、ね。」…
僕たちは、お友だち婚をして子どもを育てても良かったとは思うが、そうはならなかった…。
「結婚式、おめでとう!って祝福されてみたかったわね…。」
「子ども、育ててみたかったよね。いろんな選択肢があったよねえ…!」
僕たちからの結婚招待状は、未だまぼろしの中にある…。She(Ok、Sergioと彼女は、いつも言うけど…)
僕は、SergioというHandle nameで呼ばれる日本人。Disco On The Night Floor 「国民の税金を使ってでも、これから、をとこの摩羅が、欲しい!」
そういう願い、誰にも打ち消せはしないだろう?”I’m going to buy Wotoko no Mara from now on with my welfare expenses!” No one can negate such a wish, right?
アァ、聞こえているだろうか旧知の同胞、Agnettaよ…。
僕は、今夜、ナマ中で肛門性交をします。これからは、ずっと、そう。
妊娠して、子どもを産むまで。死ぬまでにエイズで、死んでも良いです。

 
 
2023/09/02 アパートにて。

 

 

 

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