長谷川哲士
寂雨が路を潤す
身がもたないと
命の葉っぱが
揺れながら
落ちようとする
葉っぱには名前が有る
路には名前が無い
有るから無いへの
引っ越しは辛い
せめて下からの
風など吹いてもらって
浮遊してみたい
などなど願望するが
吹上の風は
婦人のスカート
めくりあげて
ふふふと笑って去る
路だけうねり続いて
時折穴ぼこがある
どうしても雨止まぬ
何となく寂しくて
鼻水上下してる
寂雨が路を潤す
身がもたないと
命の葉っぱが
揺れながら
落ちようとする
葉っぱには名前が有る
路には名前が無い
有るから無いへの
引っ越しは辛い
せめて下からの
風など吹いてもらって
浮遊してみたい
などなど願望するが
吹上の風は
婦人のスカート
めくりあげて
ふふふと笑って去る
路だけうねり続いて
時折穴ぼこがある
どうしても雨止まぬ
何となく寂しくて
鼻水上下してる
何とも切ない男呟き
されど
熱い気持ちの温もり
やはり
生きて生きて生きたい
人間の
あっけらかんとした
したたかさと優しさ