野上麻衣
記憶はひとつなぎ
ある記憶、ひとつ
とおくから
べつの記憶
ふたつ、
みっつ
ただ、
からだに頼り
やみをくぐり
やさしい音をあびれば
人はそこにいる、と
記憶はそこにある、と
かたっていたのは
そのなかの、こども
すべてのなかの
あかるいこども
記憶はひとつなぎ
ある記憶、ひとつ
とおくから
べつの記憶
ふたつ、
みっつ
ただ、
からだに頼り
やみをくぐり
やさしい音をあびれば
人はそこにいる、と
記憶はそこにある、と
かたっていたのは
そのなかの、こども
すべてのなかの
あかるいこども