廿楽順治

 
 

きみたちの内に塩をふりなさい
(泣いてなんかいねえやい)
もしも片方の目玉だけが
しょっぱいのなら
抜いてしまいなさい

片側だけでこの川岸にいればいい

風景のついてない方の足も
切ってしまいなさい
きみたちはどこまでも
全体である必要はない
塩はよいものである

この町がほんとうに
片方の目玉だったらね

 

 

 

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