リュビモフを聴く

 

さとう三千魚

 
 

海から帰って
リュビモフを聴いていた

リュビモフの弾くピアノを聴いていた

リュビモフは
義兄に似ている

ほほえみの向こうに

悲しみが
いる

どうだろう
海の波は打ち寄せていた

なんども
なんども

打ち寄せていた

人が生まれている
人が死んでいいる

笑っている
笑っている

部屋の窓を開けて雀たちに花の種をあげる

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

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