工藤冬里
昔読んだフランシス・ジャムの回復期という詩に含まれていたひかりが、人類史とは6000年の風邪にすぎないというたのしさだったと気付く
なんでもそうだけど、詩が良かったんじゃなくてロック史に引っ掛かるから良かったてことだ
芸術が弾圧されて基盤を失うのも言ってみれば「にがい光」(小林嵯峨)だ
自作の拷問機械で
「彼さん」では伝わらない
バリアの外れた痛み
単語も車の色も効果を為さない
リストアップされた人さん
雨さん人さん
終わりではないと思い込んでいる人さん
磨かれた穀粒
びちゃびちゃ品川駅
鯖色の雨の中、ト音がマヨネーズのチューブのように横たわっている
雨さん人さん
#poetry #rock musician