さとう三千魚
今日も
見ていた
波は打ち寄せていた
小雨のなかを
しらす漁の船が出ていた
ふたつの船に
網を渡してしらすを掬いあげる
しらすは
生きているとき
透明な
鰯の子だ
帰りに
セリアで
空色の食器洗いのスポンジと
ピンクのマイクロファイバーの布巾を買ってきた
部屋では
リュビモフの弾く平均律を聴いている
広瀬さんから
メールが届いていた
今夜も飲むかもしれない
昨日も
駅ナカの店で
詩人たちと芋のお湯わりをのんだのだった
#poetry #no poetry,no life