その町は

 

工藤冬里

 
 

その町は
青シャツで警備する
建物の周囲を一通り周ると
中に消える

与えられないし
受けてはいけない
鬱金に染まった石油由来の

思ってもみなかった嬉しい経験

毀れたロボットは枇杷色をしており
青梅はもう無かった
2種類あるcosmosの
敵対する方を工場としたので
蛍は消えた
太陽は闇に月は血に
雨は真っ直ぐ振り下ろされ
無数のバットが地を打ち叩いた
いつまでもジュラ紀の泰山木と
枇杷色ロボットは
透明なスライドショーによってラファに到達している
この黄色い手帳には
不作だった梅のみどりい記憶が書かれている

そして
雨が止むこと
空に手書き文字
泣き喚く危機

 

 

#poetry #rock musician

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