さとう三千魚
朝
遅く起きて
ぼんやりしていた
ソファから桑原正彦の岸辺の絵をみてた
それから
旅のクルマの蓄電池を確認して
女のクルマを洗った
玄関のドアまわりを掃除した
正月飾りを掛けた
午後の窓辺には
雀たちが来ていた
それから
海を見に行った
マリーナ横には釣り人たちがいた
笑っていた
帰ったら
山際の空が茜色に染まってた
茜色はすぐに消えて
空は灰色になっていった
西の空に金星が光っている
高橋アキの弾くケージのサティのための曲を繰り返し聴いている
#poetry #no poetry,no life