廿楽順治
わたしの目にどろをぬり
わたしが
それを洗い
そして見えるようになりました
日曜日も
にもつをはこんでいるひと
そのひとは
日曜日をどうおもっていますか
見えるひとたちが
見えないようになるために
にもつをはこんでいます
どろをぬりにいきます
それらの目に
地面をあたえるために
つめたい車を
ひとりで汚れながら引いていき
その轍を洗うと
わたしはおのずと
鏡のような平野になります
べつになにも
思いません
わたしの目にどろをぬり
わたしが
それを洗い
そして見えるようになりました
日曜日も
にもつをはこんでいるひと
そのひとは
日曜日をどうおもっていますか
見えるひとたちが
見えないようになるために
にもつをはこんでいます
どろをぬりにいきます
それらの目に
地面をあたえるために
つめたい車を
ひとりで汚れながら引いていき
その轍を洗うと
わたしはおのずと
鏡のような平野になります
べつになにも
思いません