さとう三千魚
河口まで
走った
昨日の朝
河口まで走ってきた
長く勤めた会社を辞めて
女は
年末のホノルルの
マラソンを走ると言いだしたのだった
わたしは
長くは走れないから
ゴールで待ってる
そう言い
待っていた
ずいぶんと待って
心配になり
迎えに歩きだした
遠くに
婆さんのように
何度も立ち止まり脚を引き摺る女はいた
むかし
広告に
"がんばったヒトにも"
"がんばれなかったヒトにも"
というのがあった
女はがんばったヒトだったろう
わたしは心配になり女を迎えにいったのだった
昨日の
朝は
河口まで走ってきた
坂田明の"鳥の歌"を聴いて走った
坂田明の"ひまわり"も聴いた
"貝殻節"も聴いた
戦争に負けた年に坂田明は広島で生まれたのだという
がんばったヒトだろう
坂田明のサックスを聴いてた
河口から
歩いて帰ってきた
#poetry #no poetry,no life
さとう三千魚様
折に触れ思っておりました。奥様ってどんな方かしら、と。やっぱり、同じように「がんばる」優しい方、労りあう素敵なご夫婦のこれまでの日々も見えてくる、一篇の詩、ありがとうございました。
みやうちふみこ さま
う〜ん、、、
お言葉、
ありがとうございます。
わたしがずぶ濡れの犬だった時に助けてくれたのがいまの同居人です。
ずぶ濡れの犬に乾いたタオルを投げてくれるというヒトは、
有り難い存在ですね。
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