工藤冬里
移動する花嫁花婿を追う長回しが少し揺れ
奪われた命でさえ取り戻す勢いで轟きが過ぎる
ひめゆりのガマ近く、吹きガラスの粗野な泡も消えた1300度の戦後
カメラはやがてただ空のひかりを追い
コロニアリズムに繋がろうとする幾つかの要素を糺す
クチャの赤瓦、コリドール、アダンの実、アレカヤシの実、ざわわざわわざわわ
徒手空拳に似たにふぇーでーびるに
嵐の日でも海はある程度エメラルドグリーンで
「私はバスガイドではないので美声の唄をお聞かせしたりはできませんが」
女性首相似の歌わぬ反中反日添乗員瑞慶覧(ずけらん)さんの志望動機に
ジョニーもヤザワもざわわざわわざわわ
われわれもざわわざわわざわわ
アハブのように悚然(しょうぜん)として
#poetry #rock musician
