みわ はるか
もうあれから5年たつのかとカレンダーを見ながらふと思った。
5年前の今日、転勤により全くなじみのない町に一人で引っ越してきた。
住み始めたアパートには若夫婦とその子供からなる核家族が多く住んでいた。
その中の1つ、わたしの隣には当時小学校1年生だった少女が両親とともに生活していた。
わたしはその少女に心を救ってもらったことを今でもとても感謝している。
当時、わたしは仕事で何をやってもうまくいってなかった。
自分をさらけだして相談できる友人や同僚もおらず、途方に暮れ心を病んでいた。
生きる意味さえ見出せずにいた。
そんなとき、ふと窓を開けベランダに出て下を見ると、黄色い帽子に真新しいランドセルを背負ったその少女と目が合った。
屈託のない笑顔に、きらきらした目をわたしに向けてくれていた。
その顔からは、大袈裟かもしれないけれど、明日や未来に希望だけを見出しているかのように見えた。
残暑が残る8月下旬、その子の髪から滴り落ちる汗さえも美しい結晶のように感じた。
わたしの顔にも自然と笑みが表れ、もう少しだけがんばってみよう、そんな気がわいてきたのだ。
来年の春、彼女は中学生になる。
きらきらとしている感じが伝わり、読んでいると私も前向きな気持ちになってきます。
少女の描写が瑞々しく一枚の絵として目に浮かんでくるようでした。
子どもが持ってるエネルギーって本当にすごいと思う!私も自分の子からたくさん元気もらってるから。
少女からもらえる元気がとてもよく伝わってきます。次の展開がとても楽しみです。
全く見ず知らずの人に心を救われることが自分にもあります。同じように、自分もどこかで誰かの救いになれているといいなと思います。
希望に溢れて輝くような少女の描写がとても良いと思いました。
自然と情景が思い浮かんできました。清々しい気持ちになりましたし、もうちょっと頑張ってみようという元気をもらいました。
何気ない景色の中にある、力強い生命力を感じました。自分の目の前に広がる世界から、例えば希望だったり生きる意味を享受してゆくために、ひとは前を向いて歩くのだと改めて気付かされる作品です。
私も落ち込んでいるときこそ、見ず知らずの人の何気ない仕草、表情、言葉から、元気や勇気をもらうことがあります。
そして同じようにわたしももう少し頑張ってみようと思えることがあります。
共感でき、うまく表現されている作品だと感じました。