エゴンに従う

 

爽生ハム

 

 

よじれた煉瓦を数え
水辺を越える/豊かなよごれ
向こう岸は今だ笑え
ふと眠って/目が開く
これから有れ/悔いのつなぎめ
うなぎを掴むように/煉瓦を積んだ
今朝/救われたモノです
臙脂色のよじれと眠っている
肘を鋭角に保ち/時間をかけ
両腕がダレるまで
牛豚鶏が出荷される
喋りすぎた舌/喉につめる
動物類は昔と変わらず
よごれてきた/特色のある牢屋
駆け込んだ寺のようなよじれ
渋谷新宿池袋と北上して
公衆は/母方の故郷を
いつも思っていた/寺で遊んだ
いつものように酔えない
何ヶ月ですか?/不安街に妊娠
鳴り響く/証言したまま
立場/行き先を伝えた
つもりでした/ねたみ
世界中の/かの事実は
女の咳払いと/男の含み笑いとで
戦地を決めていた
何か一つ深海に詩を贈ろう
巧妙な/よごれが
沈む/覗いた
眼鏡も海の深さを知っている
ここにきて未だ何も喋っていない
余白は秘境/はたからみれば
よごれ/相討ち
引き揚げられる君の手/暖かい
君の手/冷たい
さようなら
見逃した体験に肩を並べてる
君は楽しそう/犯してるみたい
夜這いでよじれを/回転する
君の体なぞるようだ/回転
蜂のよう/これはどこかで
すれ違った事がある

 

 

 

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