白鳥信也
そういうふうにみられているのかもしれない
あいつにも
あっちこっち
喉のおくのほうに吐き気がよどみはじめている
ひくひくする
つるんととびこえられないものか
書類ひとつ
あんなにたくさんいたのにいまはだれもいない
くらがりのなか
もへら と笑ってみる
筋肉がもどらない
まっいいか はいやだ
もういいか はどうだ
もういいかい と大声をだしたきおくがする
とおいい
もういちど
もへら と笑ってみる
これいじょうないってくらい
笑いをよどませる
筋肉をゆるめて
肩をすとんとおとす
しおたれぶう
しょげきってしまえ
したへしたへ
ちっともおかしくなんてないから
もへら
もへら笑って
よるもゆれてなみうっている
前からずっと読んで、そこで引き返して、最後の行から前に向かって読んで行くと、面白くて、笑っちゃいました。いいですね。17日よろしくお願いします。