明るい色

 

神坏弥生もとい祷瀬チカ

 
 

明るい色に憧れて、息づいて
身を焦がし、生きている
夢を見ている時間は足りない
時に羽虫が己が身を焦がして、
陶酔の中、死んでゆく
幸せとは敵のようだ
私たちは、七つの明るい色を見ている、
あなたが、こう言う
「不思議だね、七つの色しか見えないんだ。」
誰か、これ以上の色を見た人はいるだろうか
陶然と、見とれるうちに、
時間がやってくる
終わりに近づけば近づくほど
赤々といよいよ燃え上がり
赤い蝋燭が溶けてしまう頃
ジッという音ともにまた暗闇に戻る
明るい色に憧れる夢は、
常に私たちに、終わりを教えている
僕らが居る時間は、本当に少ない
鮮やかな色が、言いようのない色に
褪せてゆくまで
ベッドに寄り添いながら
あなたは居る
鮮やかにあなたを明るい色が照らす
最後の炎が鮮やかに輝く瞬間まで

 

 

 

明るい色」への1件のフィードバック

  1. 早速の、掲載有難うございます。ほかの方の詩も読増せていただいてコメント
    を書かせていただきたいと思います。これからも宜しくお願いします。
              

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