工藤冬里
合挽きを押し固めて焦がした黒が
朝ごとに配られ
野菜はなかった
野菜のない憐れみ
心の中のかわいい気持ちに対して
流れる
流れない
孵化を窺う水の中から
既に発光を始めた腹
わたしは目に触れる
あなたの眼球に触れる
あなたを放流せよ
ひかりを飲め
合挽きを押し固めて焦がした黒が
朝ごとに配られ
野菜はなかった
野菜のない憐れみ
心の中のかわいい気持ちに対して
流れる
流れない
孵化を窺う水の中から
既に発光を始めた腹
わたしは目に触れる
あなたの眼球に触れる
あなたを放流せよ
ひかりを飲め