ヒヨコブタ
過ぎ去ってしまう
わたしとあった日常
ともにあったと錯覚したものたち
どこへいったろう
ときどき混乱し思考のなかに探し求めようと
する
かつてのどこかに置き忘れたならそこで誰かに拾われてほしい
のか
うちすてられたいものもある
のか
いいえもしそうならむかえにいきたいと
当然のような人生の夢は叶いましたか
あなたやあなたのなかで
わたしはずいぶん周回遅れで走っているようで
そのあいだにずいぶんと
これはペナルティなのだろうか
いいえおそらくは走り終えるまでほんとうにわからないだろうと
わたしは保留する
走り終えたとき見える景色は
どんなことでもごまかしようがないと
きりきりいたむ足も頭もすべて
なだめすかして
わたしの意思でおいてきたのかもしれない
置き忘れたというなにかをほんとうには
その可能性からひろがる世界に
またぼんやり歩み出せるように
ひたすら願う