駿河昌樹
空白空白空白空白真の導師は、死のようだ。
空白空白空白空白空白空白空白空白空白ラジニーシ
ただ居ればいい
そのようにそこに居るだけでいい
ということを
忘れてしまっている人が多すぎて
ときどき
この世はわずらわしい
もちろん
なにを言ったっていい
叫んだり
わめいてもいい
跳ねたり跳んだり
寝転んでみたり
丸まってみたり
どうしたっていい
けれど
そんなきみは
ほら
すぐに失われていくよ
きみにとっても
つぎの瞬間
もう
いない
そんなきみ……
そう言ってやりたいことも
多いけれど
言わない
いまのきみは
死体
どのいまのきみも
死体
灰から灰へ……
という
うつくしい
正見
語るべき思いや
表わしたいこころが
ふいに失せた時に
きみでないものがはじまる
きみでないそれをこそ
きみはきみとしたほうがいい
いずれ
きみはそうする
きみが語りかけるべき相手も
きみが聞くべき相手も
すっかり失せて
こうふく
という言葉さえもう使わないきみの
とほうもない
こうふく
が
来る
いずれ
きみはそうなる