春灯や 窓越し交わす ”生きている”

 

一条美由紀

 
 


私は半分
半分生きている
半分寝ている
半分話してる
半分知っている

あなたはその接触不良な存在で全部?

 


もっともなわたくし

 


明日へ走る 
ハンドルは汗ばんでいる 犯した罪は丸めて消した
誰かの悲鳴が聞こえたけれど 知らないフリ 
未熟という存在であり続けることが願い
恐怖と不安のレイヤーは どこへ捨てればいいのか

 

 

 

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