一条美由紀
明日は今日の続きではなく、
明日は見たことのないドグマ
戸惑いも残酷な変化も踏み絵なのかも
人も歴史から見れば通過していくただの存在
でもそれでもと、探し続ける
だからそれでもと、求め続ける
無意味な行動も無価値な存在も
布石の一つだから
美しい何かを信じていく
いつも間違いを犯さない正しい人になりたい。
いつまでも若く美しくありたい。
それを得る為ならどんな酷く醜いこともするだろう。
ーと、
骨董店の奥に居座る人形が呟いた。
思い出は溶けて コーヒーの香りと同化する
行間に密かに あなたを気遣う呪文を忍ばせる
元気かしら?幸せかしら?