森のはずれ/侵入者

 

芦田みゆき

 
 

その森は
とても深く
幾度、訪れても、森の内部への路を
みつけることができない
あたしはただ、揺れながら
歩きつづける

その日、侵入者は
森の内部から
ゴウゴウと音をたてて過ぎていった
あたしはぐらりと傾ぎ
闇を振りかえる

無数の虫の声が聴こえる

 

 

 

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です