駿河昌樹
停滞そのものとなって
人生
などという
大それた巨視を
すっかり放棄してしまった人が
きっと
はじめて
詩のようななにかを
書き止められるのかもしれないと
思っている
いつも
思いながら
ない池の
ほとりにたたずんで
見ている
池でない
ものを
停滞そのものとなって
人生
などという
大それた巨視を
すっかり放棄してしまった人が
きっと
はじめて
詩のようななにかを
書き止められるのかもしれないと
思っている
いつも
思いながら
ない池の
ほとりにたたずんで
見ている
池でない
ものを