Bluebeam、或いはツユクサは食べられます

 

工藤冬里

 
 

6月15日-20日

6月15日
目を閉じれば空色のペンキの空漠
頭は
バスケットボールをドリブルする時みたいにギンギン鳴る


寒気団の伏拝

庭石菖はテキサスの花である
英語では繋がっていればなんでもドレスと言う
ワンピースとは言わない
命名
Inconspicuous reset

アメリカナデシコ、アメリカコトリミミカキグサ、ヒナギキョウ

6月16日

6月17日
アレチハナガサはバーベナ・アルヘンチーナに似ている
と思ったら矢張りそうだった
命名はアルヘンチーナの妹頌

ツユクサは食べられます

住みたくない
住むところがない
金を払わないと住むところがない
家を建てるとか考えたこともない
食べられる雑草はある
米はこの前もらった
じたばたする沢蟹を裏返してやる
アレチハナガサとかアレチノギクとか
wastelandに拡がるものしか
相手にしない
大事なのは大目に見ることでもやられっ放しになることでもなく、こちらが怒りを捨てる、ということ
標的としての子供がいる
子供は希少だ
ぼくは花をもらった
他人のものを欲しいと思ってはならない
白地は好きだが苔は生やしておけ
嫌なことがありすぎた
スマホが照らす目先のレイライン
unscrupulousな筋肉培養業者のように住む場所がない
住むところがないと吐き気がしてくる
スマホの強いライトが足元を照らすと吐き気がしてくる
俯いてスマホを見る全ての人は嘔吐する蛍
場所がないことに馴れてしまった
家はない
ブルービームを見抜けるだけだ
棒杭をクロスと呼ぶのは嘘だということ、奇跡はないこと、パルーシアは見えないこと、
それらがいかにシールドになるか

6月18日

6月19日
この本の一章と四章がえらい面白くてさあ

死なないで生き続ける
遺伝的欠陥
草葉の陰
死んだ人は何も知らない
意識は生まれてから
生まれる前は
傷を放り出す瞬間
復活の場面
眠い
紫の箱
白紙が埋め尽くされて死ぬ
命の型
鉄骨ピラミッド
全ての星を撫でる
億兆京垓
オレンジとライトグリーンのチャチな扇形
許すとは悪いことを大目に見ることでもやられっ放しになることでもなくこちらが怒りを捨てるということ

とうとう蛍はいなくなった
いなくなったホタルを生きている

ホタルいなけりゃ生きられないか
いないホタルを生きている
#都都逸
https://twitter.com/_YukioHakagawa/status/1406224959991476231?s=20

6月20日
愛すべきエンデ、当時転生などないことが自明だったからこういうことが言えたのです。カエルに蠱惑されてはいけません。
https://twitter.com/Michael_Ende_jp/status/1406379497083981824?s=20

黒い快気祝い

 

 

#poetry #rock musician

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です