砂時計

 

小池紀子

 
 

思い出のメロディ
苦しくて辛いのに
何度も聴いていた

ようやく
自分のメロディを
思い出せた

その瞬間
私の熱い恋心が
遠ざかった

砂時計がさらさら
落ちるように

ゆっくり確実に

彼のこと
きっと忘れられる

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です