オシリス

 

たいい りょう

 
 

天は、彼に呪文をかけた。
彼は、川を下り、新天地を目指した。

どのくらい流されただろう。
気が遠くなるような
長い長い時が過ぎた。

彼はようやく目覚めた。
そして、彼の地に王国を築いた。

「オシリスに幸あれ」と皆が叫んだ。

彼は諸手を挙げて、歓喜した。

 

 

 

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