息を吐き
息を吸う
息を
吐き
息を
吸う
気づいたら
息してました
気づいたら息をしていました
生まれていました
わかりません
わたしわかりません
この世のルールがわかりません
モコと冬の公園を歩きました
モコの金色の毛が朝日に光りました
いまは
言えないけど
いつかきっと話そうと思いました
モコ
モコ
なにも決定されていないところから世界が始まるんだというビジョンは
いつか伝えたい
いつかキミに伝えたい
息を
吐き
息を
吸う
息を吐き
息を吸う
モコと冬の公園を歩きました
柚子入りの白いチョコレートを食べました
モコの金色の毛が光りました
モコの金色の毛が朝日に光りました
わたしはモコを見ていました
そこにありました
すでにそこにありました
※この作品は以前「句楽詩区」で発表した作品の改訂版です。