また旅だより 54 投稿日時: 2023年2月15日 投稿者: michio sato 尾仲浩二 1996年5月、初めての韓国は下関からフェリーだった。釜山へは海を渡って行きたかったのだ。フェリーの中はごま油の匂いがした。 釜山港に迎えの友人の姿はなく、言葉も通じないタクシーは相乗りだった。 なんとかたどり着いた海雲台は、まだ高層ビルの姿はなく、小さな貝や、豚の血の腸詰などを浜辺の屋台で初めて食べた。 あれから27年、いままた暗室でその旅を辿っている。この写真を釜山の人たちに見せるが楽しみだ。 2023年2月14日 東京、中野の暗室にて