無題

 

藤生すゆ葉

 
 

たぶんあの光は生命だろう

きてはいなくなる光
淡い球体

やわらかい卵たちの空間で
ふわふわと

地球は重いこととも隣り合わせで
ギザギザと向き合う季節もある

そんなことを伝えると
楽しそうにきらきらと

入り組んだ次元の隙を潜り抜け
仲間と一緒に色をつけるの、と言った

ギザギザも色がつけばかわいいと
軽やかなお裾分け

またねの合図は
透明の密度にカラフルが宿る

赤の表情を瞳に
自分の手をみた

 

 

 

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