詩1 手紙を、書くつもり。(We Are Ending Note、)

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今井義行

 
 

その冬の林檎は、酷く美しかった。「情慾」ばかりを話題にしてきた僕、ではあった……。
林檎の腹を、かち割ってみれば、
胎児ではなく、金の蜜が垂れ下がっていた。
あかんやろ!
……、好きになったら、あかんやろ!
初戀、のように……。
なつめさん、のこと。
おしごと、なのだから。
乳首は上を向き、尻には張りがあった。
虐げられる、歓びあり、
虐げる、歓びあり、
平手打ち、し合った。
We Are Ending Note、
強く抱き締め合って、それから、長い口吻をした。
「おやすみなさい。」
と、彼女は、笑った。
その人柄の良い笑顔を忘れられません。
後日、あなた、へと
手紙を、書くつもり。
専用、掲示板へ、と……。
「お金を溜めますので、
また、お会い致しましょう。」

 

(2024/02/20 グループホームにて。)

 

 

 

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