雨が奏でる正午 投稿日時: 2024年7月20日 投稿者: michio sato 原田淳子 銀の三角を額に描いて船に乗る 壁から電気を盗んでるあいだに詩を書く 街頭で集めたティッシュで花をつくる 握り飯を食べたら歯が欠けた 人生のいちぶが破損して、セラミックが光ってる 石階段を駆けあがる 子どもたちが飛沫に歓声をあげる 水が手紙を運ぶ 雨が奏でる正午 きみの方角が白く濡れていた